パチンコとお金と僕
パチンコで失うものの大きな一つがお金である。
恥ずかしい話であるが僕にはお金があまりない。
20そこそこからパチンコにはまり、約10年間パチンコと向き合っていた。
はじめは、そう3000円とか5000円とかで辞められていたんだ。よくきく言葉ではあるだろうが、人間の欲望に際限はない。「とにかく当たりがみたい」という一心でチケットのごとくお札をサンドに吸い込ませていく。
とまらない、冷や汗。
鼓動が早くなる心臓。
気がついたら財布には小銭のみ。
そんな生活を毎月送っていた。
お金が余って翌日に回すなんてことは一度も経験したことがない。
給料を全部お金に使うなんてバカみたい。
そんなバカならまだいい。
借金もした。はじめは抵抗感があったが、まるで銀行から下ろすかのようにお手軽にでてくるお金。
それをもって毎日パチンコ。
あっというまに限度額いっぱいまでなった。
とにかく打ちたい。
4円パチンコ→1円パチンコ→0.5円パチンコ
とにかく打ちたい。
0.00000001パーセントの可能性でしかお金は取り戻せない。
でも取り返したい。
欲求が僕の頭に渦巻く。